運転免許の自主返納は、事故の防止だけでなく、家族の安全や介護の始まりのサインにもつながる大切なテーマです。
全国で高齢ドライバーによる逆走事故が多発していますが、その約7割は65歳以上のドライバーによるものとされています。
その原因のひとつが「認知機能の低下」。
しかし、本人は自覚していないことも多く、また、自分でも少しおかしいと感じていても、買物や通院のためにやむを得ず運転を続けているケースもあるようです。
運転免許自主返納につながる家族のチェックポイント
高齢の親が運転を続けている方は、一度、同乗して様子を見てみることをおすすめします。
- 急ブレーキや急発進がないか
- 標識の見落としがないか
- 車体にこすった跡がないか
こうした点を確認することで、運転に支障が出ているサインを早めに察知できるかもしれません。
違和感を覚えたら、家族で「運転免許自主返納」について真剣に話し合うことが大切です。
家族で説得した体験談:自主返納までの道のり
私自身、母から「父の運転が怖い」という相談を受けました。
車体を確認すると、複数のこすった跡が見つかりました。
自主返納を促しましたが、すぐには納得してもらえませんでした。
日を改めて、私の配偶者から説得してもらったところ、ようやく納得し、翌週には自ら警察署に行って返納の手続きを行いました。
返納後は、電動自転車で買物や趣味の会へ出かけるようになり、町役場からもらったタクシーの割引乗車券も大切に持ち歩いていました。
その後、池袋で高齢ドライバーによる暴走事故のニュースが報道され、「あのとき返納してもらって本当に良かった」と、心から思いました。
運転免許を返納してもらえない時の相談先
もし、本人が返納に応じない場合は、第三者のサポートを活用しましょう。
- かかりつけ医からの説明や助言
- 安全運転相談ダイヤル(♯8080)への相談 → 所轄の警察署が対応し、必要に応じて警察官が面談に来てくれることもあります。
家族の言葉に耳を貸さない場合でも、専門家や公的機関の関与が説得のきっかけになることがあります。
自主返納後に始まる「ちょっとした介護」
免許を返納したあとは、日常生活のちょっとした手助けが必要になることもあります。
たとえば…
- 買物のサポート → 休日に一緒にスーパーに行く、自分の買物も兼ねる、食品宅配サービスを活用する
- 通院の付き添い → 一人で通えるうちはよいですが、やがて付き添いが必要になる時期が訪れます
これはまさに、介護の入口とも言えるタイミングです。
介護休暇制度を確認しておこう
親の通院などに付き添う機会が増える前に、職場の介護休暇制度を確認しておきましょう。
- 年間5日間まで取得可能(対象家族が2人以上の場合は10日)
- 時間単位での取得もOK
制度を知っているだけでも、心にゆとりが生まれます。
