「プライベートなことを会社に持ち込むな」
「そんなのは奥さんに取ってもらえばいいだろう」
家族の介護のため、介護休業や残業免除を相談した際に、上司からこのように言われたら
従業員はどう思うでしょうか。
また、同僚から「この忙しい時期になぜ取るの?もっと時期を考えて。」と言われた従業員がいるかもしれません。
上司や同僚からこのように言われたら、制度の利用をあきらめざるを得ない状況になると思われます。
これらの言動は、上司や同僚による「介護ハラスメント」です。
「セクシュアルハラスメント」や「妊娠・出産・育児に関するハラスメント」については、ニュースになることも多く、職場での認識が進んでいると思いますが、「介護ハラスメント」については、まだまだ問題が多いようです。
「介護ハラスメント」の防止については、平成28年度に規定されましたが、企業への是正指導の割合を見ると、令和6年度は減るどころか、過去最も高い48.7%になっています。
調査した企業のうち、実に半数近くが「介護ハラスメント」の防止対策がなされていないということになります。(※)
是正指導の内容までは公表されていませんが、「介護ハラスメントを行った者に対する懲戒規定を定め、その内容を労働者に周知・啓発していなかった」という指導が多かったものと推測されます。
ハラスメント対策については、「介護ハラスメント」に限らず、「セクシュアルハラスメント」、「妊娠・出産・育児に関するハラスメント」、「パワーハラスメント」についても企業が講ずべき措置が示されていますが、これらは全てほぼ同じ枠組みにより構成されています。
ハラスメント対策については、最初は少し難しいと思いますが、一つのハラスメント対策について理解が進むと、他のハラスメント対策についてもスムーズに理解できると思います。
従業員への周知をまとめて行うなど、工夫もできますので、早急にハラスメント対策に取り組むことをお勧めします。
(※)「都道府県労働局雇用環境・均等部(室)における雇用均等関係法令の施行状況」
