先日、実家を売却しました。
ここに至るまでに一番大変だったのは、遺品整理でした。
父と同居している時にかなり整理したつもりでしたが、それでも、最終的に撤去業者さんに支払った金額は33万円でした。
令和2年3月に総務省行政評価局が出した「遺品整理のサービスをめぐる現状に関する調査結果報告書」では、20万円から30万円の金額が一番多くなっています。
しかし、亡き母の友人の話では、100万円近くかかったということでしたし、撤去業者さんの話でも、33万円は安い方とのことでした。
実家のご両親に片付けの話をしても、昔の人は物を捨てることに罪悪感があるのでなかなか難しいということを実感されているのではないでしょうか?
しかし、ご両親の生活する場所と動線については整理にしておかないと、転倒につながる危険があります。
また、将来、介護ベッドなどが必要になった場合や、ヘルパーさんに入ってもらう場合にも最低限必要なスペースが確保されていないとたちまち困ってしまいます。
そこでご提案したいのは、皆さんのご両親が健在なうちに、少なくとも私たち子供の荷物だけは片付けておこうということです。
私たち子供が就職や結婚で独立して家を出て行くときに、今まで使っていた部屋やそこに置いていた荷物はきちんと片付けて出て行ったでしょうか?
また、マンションに入りきれないからと言って、安易に実家を物置に使っていませんか?
実は、私も、20年くらい前の転勤時に、当時は不要な書籍類を段ボールに入れて、一時的に置かせてもらっていましたが、すっかり忘れてしまっており、今回の遺品整理で全て廃棄しました。
また、弟は結婚後、自分の部屋にほとんどの物を残して、実家を出ていたため、今回大部分の物を廃棄しました。
子供の不要な物を片付けてスペースを確保し、そこに、ご両親の当面(たぶん永遠に)使わない物を移動させるという提案には、ご両親はそれほどの抵抗は示されないと思います。
また、私たちの子供時代の物を前に、ご両親と懐かしい会話ができるかもしれません。
更には、子供が片づけをしていたら、それに触発されて自分たちも何か整理しようという気持ちになってくれるかもしれません。
実家の片づけが進まない、どうしていいかわからないという方は、まず、自分の物を片付けてはどうでしょうか?
それが介護の第一歩になると思います。
