「介護保険外サービス」とはどんなもの?

 介護保険外サービスとは、介護保険制度の枠組みを超えて提供されるサービスで、介護認
定を受けていなくても利用することができます。
 また、原則、利用者の全額自己負担となりますが、介護保険の枠にとらわれず、利用時間
や内容について、柔軟にサービスを受けることができます。

 介護保険外サービスの具体的な内容をイメージしにくいと思いますので、「今後、利用し
てみたい介護保険外のサービス」についてのアンケートの第3位から順に見てみましょう。
 介護保険サービスを実際に利用している人へのアンケート結果です。(※1)

 第3位「配食サービス」

 「配食サービス」とは、事業者が自宅へお弁当を届けるサービスです。
 安否確認も兼ねており、応答がない場合は、登録した家族に連絡が来るシステムになっています。
 私も実父と義母の介護の初期に利用して、大変助かりました。この時は、自治体の補助もあって1食400円程度で利用できました。
 配食サービスの仕事をしている知人によると、呼び鈴を押して、直ぐに応対が無くても絶対に急かせないことを徹底されているそうです。

 第2位「家事代行サービス」

 「家事代行サービス」とは、介護保険サービスが使えない生活支援(掃除、洗濯、料理、買い物、ゴミ出しなど)を行う家事サービスのことです。
 介護保険でカバーできない部分を、ピンポイントで上手に利用すれば、特に、遠距離介護者にとっては、大きな助けになると思います。
 なお、「家事代行サービス」については、ジェーン・スー氏の著作『介護未満の父に起きたこと』では、介護保険の生活援助サービスと比べて融通が利く分、金額は月にだいたい15万円(週3日、1回3時間利用)かかったと記載されています。

 第1位「お泊りデイサービス」

 「お泊りデイサービス」とは、日中に通っているデイサービスの施設に、そのまま夜間も宿泊できるサービスのことです。
 デイサービスを行っている事業者のうち、13.6%でお泊りデイサービスを提供しています。(※2)
 費用は全額負担で、宿泊費が1泊3,000円から5,000円程度、その他に食費が1,500円程度かかります。
 介護保険サービスでは、ショートステイを利用できますが、計画的な利用が基本であるため、空きがないと利用できません。そのため、介護をする人が旅行の際に利用するなど、事前に利用期間が明確な場合でないと利用しづらくなっています。
 それに対して、「お泊りデイサービス」は、介護をする人が急に具合が悪くなり、一晩ないし数日、デイサービスに続けて夜間もみてほしいという場合にも利用できます。
お泊りデイサービスを利用する要介護者にとっても、デイサービスの時と同じ施設とスタッフにみてもらえるという安心感があると思います。


 ビジネスケアラーには、トラブル対応で深夜までの残業があったり、自身の体調が悪くなったりすることがあります。どのような状況においても介護を維持していくため、選択肢を多く持っておく必要があります。その一つとして、介護保険外サービスの具体的内容について、調べておいてはどうでしょうか。

※1 「介護者からみた介護サービスの利用状況(訪問介護・通所介護に関するアンケート)」
    H28.2.9 日本政策金融公庫総合研究所
※2 「訪問・通所介護事業者の経営実態(訪問介護・通所介護に関するアンケート)」
    H28.1.26 日本政策金融公庫総合研究所